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『南総里見八犬伝』と弘法寺

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滝沢馬琴の歴史伝奇小説『南総里見八犬伝』は今から600年も前の話で、東国の各地を舞台 に展開する壮大な物語です。市川市内では行徳・本八幡・国府台が出てきます。本来ならばその エリアをすべて散策してみたいところですが、今回は弘法寺を訪ねてみましょう。
『八犬伝』の第72回に「下総真間の弘経寺(ぐきょうじ)」が登場します。 これは「弘法寺(ぐほうじ)」をもじったもの。ストーリー上では、里見義実の嫡男・義成の 五女の浜路姫という3歳になる娘が滝田の城の庭を歩いているときに大鷲にさらわれてしまいます。 守り役の齢坂登は責任を取って切腹しようとしますが義実はそれを許さず、齢坂は弘経寺に出家する、 というもの。姫については甲斐の山中で生き延び、10数年後に安房国に戻って八犬士のひとり 犬塚信乃と結ばれることになります。

弘法寺に行くには、国道14号線から大門通り(「日蓮宗真間弘法寺」と刻んだ石柱が たっている)へと曲がり、真間川を渡ると弘法寺の石段に出ます。寺の縁起によると、奈良時代に 行基菩薩がこの地に立ち寄った際「手児奈」の哀しい物語を聞いて、その霊を弔うために建てたのが 開基。その後、日蓮宗の寺となり、千葉氏や徳川家から厚い庇護を受けたとあります。

それにしても『八犬伝』にはなぜこの寺が登場するのかは書いてありません。江戸時代の下総の 代表的な名刹であり、さらに里見家の全盛期にはこの地が里見領であったことなどが考えられます。 紅葉の名所として江戸時代の庶民に知られていたことを思うと『八犬伝』は名所案内の役割を 果たしていたのかも知れません。
石段を登り山門をくぐると、目の前に大きなしだれ桜があります。立て札には「伏姫桜」とある ので『八犬伝』に因む樹木なのかも知れませんが、命名の由来は分りません。もっとも樹齢400年 とあるので馬琴存命のころからこの桜があったことになります。 実は国府台・里見公園がある里見軍兵士の霊を弔う「群亡塚」も江戸時代末期に建てられたという 説があり、『八犬伝』が広く読まれるようになって、改めて庶民に関心が持たれるようになった のかも知れません。

案内人:木ノ内博道

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