14:(200203)
少聞多想/14:時代は高速に進んでいる。
- 私は昔から本が好きで、面白そうな本を見つけると、脅迫観念に襲われるように本を購入した。田舎町の図書館の職員に「本棚にない本を探したい。書庫を覗かせてくれ」と頼み込み、書庫に潜り込んだことがあった。本を書く人は尊敬する立派な人。口には出さないがいつか自分もそうなりたいものだと思っていた。
- 本好きだからよく本屋に寄った。時々行きさえすれば田舎町にある本屋程度の規模なら、自分の読みたい本を探すのも簡単だったし、不足の時は注文すれば良かった。それが、初めて八重洲ブックセンターを訪れたときには圧倒された。膨大な数の本。それを書いた人の数も膨大だから、尊敬に値する人たちの数も膨大なのだ。
- 最近はめっきりと本を読まなくなった。長い間の習慣で「面白そうな本はないか」と時々本屋を覗くのだけれども、手にとった本を買おうか買うまいか迷い、結局は買わないことが多い。たいがいの本は面白かったし、親の敵に会ったように読みたくなっていたのが嘘のようだ。
- 視力が落ちて長時間本を読むのが辛くなって来たのも理由だけれど、インターネットの膨大な情報に触れるようになったのも原因のひとつだ。中には結構面白いものがあって、ホームページの内容が出版されたりしている。時代は高速に進んでいるのだ。(堀)

