46:(200411)
少聞多想/46:トンネルを掘らねば
- 不幸にも新潟県中越地震が起こってしまった。特に被害がひどかった山古志村はTVで何度も放映され、名前を覚えている人も多いと思う。その山古志村に人の力だけで掘られた900メートルのトンネルがあることを知った。16年という気の遠くなるような歳月をかけて昭和24年に貫通した中山隧道。「掘るまいか 手掘り中山隧道の記録」という映画も作られ、平成16年の第1回文化庁文化記録映画優秀賞を受賞している。
- トンネルがない時代、町へは4メートルも雪の積もる中山峠という難所を通らねばならず、急病人が出れば背負って峠を越えるしかなかったそうだ。それにしても、いつ完成するか想像もつかないトンネルを手で掘ろうというのはすごい。
- 道具もろくになかった時代。まず、生活をしなければならず、村人はその中から掘る時間を作らなければならないのだ。TVで放映された映画の一部を見ていると真摯に生きる姿に涙が止まらなかった。
- 村人たちは途中で挫折しそうになりながらも「トンネルが出来れば便利になる。きっと、豊かになる。みんな良くなる」と思い、掘り続けたに違いない。トンネルは少しでも掘れば前進する。日常の生活が辛くても、暗いトンネルの中でツルハシを振るえば、希望が見えたのだろう。私もトンネルを掘らねば。(堀)

