50:(200503)
少聞多想/50:桜の三大名木「滝桜」がある町で
- 福島県の阿武隈山系に三春町という町があります。私が生まれ育った町の近所なのですが、桜の三大名木「滝桜」がある町としてご存知の方がいるかも知れません。この三春町が2000年に教育長を全国から公募し、埼玉大学名誉教授だった前田昌徹さんが教育長になりました。
- 三春藩は明治維新のとき、「奥州列藩同盟」に参加していましたが、白河藩とともに勤皇派に寝返ります。幕府側として最後まで戦った会津では「白虎隊の悲劇」、二本松では「二本松少年隊の悲劇」が起きました。二本松市と三春町はすぐ近く。「三春から嫁は貰うな」と、遺恨は長く残ったそうです。しかし、三春藩の決断は多くの人たちの命を守りました。教育長の全国公募・・・さすがは三春藩と感心したものです。
- ところが、正月に実家の母から「解雇されて裁判をしている」と聞きました。ネットで検索すると選挙で町長が新しい人になったようです。町長が新しくなると教育長は形式的に辞表を提出する慣習があり、提出すると正式に町長は受理してしまったというのです。それで「辞職するつもりはなかった」と裁判です。
- 名誉教授だったから教育行政の手腕も優れているとは限りませんが、悲しい気持ちになりました。地元の有力者がよそ者を追い出す作戦でなければいいのですが。(堀)

