55:(200508)
少聞多想/55:「ミューズの楽譜」を見ました
- 日曜日の夜は好きなTV番組が多い。「あの人に会いたい」や「ソロモンの王宮」。それにTV東京の「ミューズの楽譜」もある。7月31日の「ミューズの楽譜」のゲストは阿久悠さんでした。
- ゲストが出会った「とっておきの一曲」にまつわるドラマ、エピソードを紹介するのがこの番組のコンセプトなのですが、阿久悠さんの一曲は、戦後まもなく、大学へ入学するために上京する途中、淡路島からのフェリーで聞いたパティ・ペイジが歌う「テネシーワルツ」だった。
- 阿久悠さんは多くのヒット曲の詞を作りましたが、今までのスタイルとは違った描き方を心掛けてきたと言います。たとえば、『ジョニーへの伝言』は一緒に暮らしていたジョニーとの別れを描いた歌です。2時間待っても来ないなら、捨てられた女の悲しみを現す歌になってしまいます。しかし、「元の踊り子で稼げるから私は大丈夫」。今度来るバスが西へ行くのか、東へ行くのか知らないけれども、行き先はバスまかせ。そのバスに乗って行くのです。
- ラストはちょっと哀しいバイオリンの「テネシーワルツ」をバックに、阿久悠さんが上京する自分を描いた詩を朗読した。大学へ行くという理由はあったけれど、家出のつもりの上京。夢と不安。自分を「不埒(ふらち)」と言う。いい番組でした。(堀)

