67:(200608)
少聞多想/67:「水のある風景」のような文章を書きたい。
- 朝日新聞購読のお客様に毎月「暮らしの風」という冊子をお届けしている。その中に「水のある風景」という連載があり、美しい自然の写真と共に風景にまつわる文章が書かれている。私もこんな文章が書けたらいいのにといつも感心する。
- 2006年9月号は「北上川河口のヨシ原」。「恵みをもたらす黄金のヨシ」と中央にサブタイトルがあり、「ヨシ原と生きる」の見出しでヨシと人々とのかかわりあいが描かれている。他に「全国屈指 シジミの好漁場」とシジミに関する記述がある。宿泊・観光ガイドも記述されているが、なんと言っても今回の中心はヨシだ。タイトルが「水のある風景」だからメインが人間になることはない。ドラマチックになることもなく、ヨシにまつわる話題を静かに淡々と積み重ねて行く。そのエピソードひとつひとつを集めるのも簡単ではなかっただろうとも思う。
- いつも、少しはましな文章を書きたいものだと思っても、書き上げてみると稚拙さに顔を覆いたくなるものばかりが出来上がる。毎日、JR市川駅の雑踏を通って会社に来るが、「この中に何人かが私の文章を読んでいるかも知れない」と思うと怖くなることがある。そんな時は、「まず、私の顔を知っている人はいないだろう。それほど私の文章が読まれるはずがない」と気を紛らわす。(堀)

