69:(200610)
少聞多想/69:映画「フラガール」
- 昭和40年、常磐ハワイアンセンターが開業した。中学生だった私は社会科のK先生から「娘たちが炭鉱の人たちのために踊っている」という話を聞いたのを今でも覚えている。その娘たちの話が「フラガール」という映画になったというのでさっそく観て来た。
- 石炭が石油に押されて炭鉱が閉山に追い込まれようとしている時代。今まで採炭の邪魔をしていた大量の温泉を活用して一大リゾート施設を作ろう、そして、「フラダンス・ショー」をその目玉にしようというのです。主人公はフラダンスに希望を見つける少女。それに、SKD(松竹歌劇団)くずれの講師・平山まどか、炭鉱をハワイにしたい岸部一徳さん演ずるハワイアンセンターの所長が絡み、石炭に生きようとする人たちが対立します。
- 監督/脚本は日本映画学校出身の李相日さん。お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんが愚直に生きる娘を好演していて涙を誘います。アカデミー賞日本代表作品にもなりましたので、しずちゃんの「私の演技で全米を泣かせます」が本当になるかも知れません。
- 映画レビューで見つけた、父の福島弁を軽蔑していた娘の書いた「涙が溢れて仕方ありませんでした。お父さん、会いたいです。私、もう方言を馬鹿にしない分別のある大人になったよ」という記事も印象に残りました。(堀)

