71:(200612)
少聞多想/71:凍餅(しみもち)
- 映画「フラ・ガール」に感動して3回も映画館へ足を運んだだけでは足りず、12月5、6日と常磐湯本の「スパ・リゾート・ハワイアンズ」に行って来た。妻のお目当てのポリネシアン・ショーも、今まで見た何度かとは一味違って見えた。行けばお土産なども見て回る訳で、ホテルの通路からプールのあるドームへ行く途中の売店で、なつかしい「凍餅(しみもち)」を見つけて購入した。
- 凍餅は、厳冬期に切った餅をわらで編んで戸外に吊るして凍らせ、それを乾燥させて作る。食べるときには一晩冷水につけて戻し、今で言うカップ・ラーメンの具のようなフリーズ・ドライ製法の保存食品だ。餅の袋には「遠く江戸時代、天明の大飢饉の頃からあったとも言われ」とあり、昔は貴重な保存食だったのだろう。福島では言葉に濁点がつくことが多く、私たちは「しんもぢ」と呼んで子供の頃にはよく食べた記憶がある。
- 凍餅をなつかしく思い購入するとは思わなかった。上京してからずっと、「田舎で過ごした呑気な時間が無駄でもったいなかった」とばかり考えていたからだ。ところが、「フラガール」を観たからか、刺激に飢えた時間も必要だと思うからか、福島の時間も無駄ではなかったと思うことがある。単に福島を離れた時間が長くなってきたせいかも知れないけれど・・・・・・。(堀)

