104:(200909)
少聞多想/104: 「週刊朝日百科・国宝の美」の2号「絵画1・江戸時代の絵画」を読みました。
- 8月4日に創刊された「週刊朝日百科・国宝の美」の2号「絵画1・江戸時代の絵画」を読みました。表紙は江戸時代初期に活躍した俵屋宗達の「風神雷神図」。続いて、近世日本画について多数著作のある板橋区立美術館館長の安村敏信さんが俵屋宗達の「風神雷神図」、尾形光琳の「紅白梅図」、円山応挙の「雪松図」を中心に近世日本画の世界を解説しています。
- 最後のページは元東京藝術大学学長の日本画家・平山郁夫さんの「私と国宝」という連載。この回は高松塚古墳壁画の解説です。平山さんは、飛鳥時代は中国から移住帰化した人が責任者になって中国の美をそのまま模倣したのに対し、白鳳時代は土着した二世が日本人と一緒に日本的な感性で国宝を描いたのではないかと言います。
- 同じ時代の中国壁画は、線が流暢で手馴れているのに対し、高松塚古墳の壁画はつつましやか。線の描き方が下図をなぞるようで、教えられたことをひたすら生真面目に一生懸命描いたのが伝わって来るのだそうです。中国を大学の大先生、日本を教養課程の学生のようだとも言っています。
- 古墳壁画の描かれ方から1300年前の画家たちを時間の壁を超えて想像する平山さん。その姿は、若い絵画を学び始めたときの自分の姿を思い返して、懐かしんでいるようでもありました。(堀)

