111:(201004)
少聞多想/111:井上ひさしさん、楽しい物語をありがとうございました。
- ドン・ガバチョ、サンデー先生、トラヒゲ、博士など。ひょうたんの形をした島で事件に巻き込まれながら漂流する人形劇「ひょっこりひょうたん島」。文庫本で読んだ「ブンとフン」。フランス座で台本を書いていた井上ひさしさんと宣教師がモデルと思われる「モッキンポット師の後始末」など。多くの作品で私たちを楽しませ続けた作家の井上ひさしさんが4月9日に逝去されました。
- 井上ひさしさんは少年時代を孤児院で過ごしています。「四十一番の少年」は仙台の孤児院が舞台ですし、他にもエッセイで孤児院のことは読んだことがあります。孤児院から高校に通学し、大学も卒業しているのです。それを知った私は「孤児院育ちでも大学に行けるものなのだ」とうらやんだ記憶があります。しかし、実際は早稲田や慶應に合格しても学費を払えなかったり、大学に入学してもお金が足りずに休学して岩手県の療養所職員となったりと苦労されたようです。その後の活躍はここに書ききれるものではありません。
- もう、井上ひさしさんが新しい物語を生み出すことはありませんが、文字として残ったものはたくさんあります。北国分のことを書いた文章も残っています。いつも弱者の視点にから繰り広げられる楽しい物語をありがとうございました。そしてお疲れ様でした。合掌。(堀)

